【幻影異聞録♯FE】クリアしての感想 -究極の「RPG」-
どうもこんばんは。Junです。
昼前からこの記事を書き始めたわけですが9時間くらいかかって書き終えまして…とかそんなことはどうでもいいですね。
どうでもいいついでに、たまに自分の記事を読み返して思うことは、自分のことをJunと呼んでいない記事があったりして変だなぁということです。自分で気になるので今後は統一したいです。
さて、タイトルにも書いてある通りなのですが、今回はWii Uで発売された幻影異聞録♯FEというゲームについての記事になります。(今更Wii Uのゲームですね…)
まず最初に、シナリオをクリアした感想から言わせていただくことにしましょう。
「これは素直に名作」!
後のことは後で書きます。クリアしてすぐに出てきた感想はこれでした。
Wii UのゲームというとSplatoonの記事は2つか3つくらい書きましたが、実はSplatoon以外に買っていたゲームがこの幻影異聞録♯FEになります。
どこかで買ったことを書いた覚えがあったので自分で見返していたら、FEifを買ったことは書いてあったのに幻影異聞録を買ったことはどこにも書いていなかったので、急といえば急に書き始めることになりますかね。
それにしても、かなり正直に言うとSplatoonには嫌気がさしてやめてしまったので2もほぼスルーしているのですが、
「Splatoonなんてやってないでもっと早くから幻影異聞録やっておけばよかった!」と思えたくらいには良作でした。
何はともあれ、どんどんゲームについて書いていきたいかなと思います。
まずは簡単に概要から。
↑タイトル画面はこんな感じ。登場キャラクターがタイトルを読み上げます。テレビゲームだけあって、ゲームのかなりの部分にボイスがあります。
バトルはコマンド選択式の、王道RPGスタイルでした。
というのも、バトルシステムの基本が女神転生シリーズのものだからです。
ここについては色々言われてきたところだったと思うので「やれば分かる」でおしまいにしておきましょう。
セッションという独特なシステムもあったり、またそのシステムがゲームの世界観にもマッチしていたり、バトルに関して良くなかったと思えた点はバトルのテンポくらいのものです。
これもよく言われていますが、やっているうちは気になりませんがクリアして2周目をやろうと思うとかなり気になる点かな、という感じです。
敵とのエンカウントがシンボル形式だったりそのためマップがめちゃくちゃ広かったりしましたが、そこにあまり疲れさせない工夫がたくさん凝らされていて良かったと思います。
ダンジョンが洞窟や森や街中とかではなく異世界であることなど。このあたりの設定も後で詳しく書きます。
ゲームの概要については以上とします。
次にキャラクターや設定について紹介します。
ゲームをするにあたって、そのゲームの世界にどれくらい引き込まれるかはかなり重要なポイントだと思っているので、しっかり書いていきます。
キャラクターの前に世界観や設定から。
(用語が多いので「用語」とさせていただきます)
ゲームの舞台になるのは東京です。
今でこそ平和なものの、作中時間で5年前に「こけら落とし消失事件」と呼ばれる、ある演劇の会場から、演者と観客が消えてしまうという事件が発生します。
この事件は、「ミラージュ」と呼ばれる存在が、人間が持つ輝きや表現力の結晶「パフォーマ」を奪うために起こした事件で、「こけら落とし消失事件」の関係者にまつわる話や、「パフォーマ」を集めて「ミラージュ」たちが何をしようとしているのかを突き止めていくために、また、「ミラージュ」たちの悪行を止めるために主人公たちは「芸能活動」を通し東京中を駆け巡ることになる…というのが、このゲームの軸になっている世界観と設定です。
多分、一体何を言っているんだ…と思われるかと思います。芸能活動が用語なの?とか、パフォーマってなんやねん、とか。
芸能活動が用語というところについて軽く解説します。
主人公のパーティは全員が芸能人だからです。
なので、芸能活動を通して戦うことになります。
この説明が一番正しいというか、とにかくやれば分かるところではあります。
ですがこの設定のおかげでシナリオにも1本太い軸が通っているので、
とにかく「みんな芸能人なんだなぁ」くらいに思ってください。
他の用語については、キャラクターの紹介と一緒にしていこうと思います。
ではキャラクター紹介です。
https://www.nintendo.co.jp/wiiu/asej/sp/
↑メインビジュアルはこちらを参照してください。
蒼井 樹[あおい いつき](CV:木村 良平)
本作の主人公です。17歳。
ヒロインがミラージュに連れ去られてしまう事件を発端に、ミラージュマスターの素質が覚醒し、フォルトナエンタテイメントという事務所にスカウトされプロデューサー業的な芸能活動をすることになります。
自身では気がついていませんが、樹には人をまとめる優れた力があり、知らず知らずのうちに皆を先導していく、といったようなことになります。
クロム(CV:杉田 智和)
樹のミラージュです。職業はロード。
FE覚醒より参戦。
ミラージュは異世界からやってきた存在であり、樹たちの世界にくる際にその記憶を失っているため、自己表現能力に欠けています。
そのため人間の持つ表現力の塊「パフォーマ」を狙っていて、樹の前に初めて現れた時のクロムも樹のパフォーマを奪おうとしました。
自己表現は難しいが戦うことはできるミラージュと、表現力はあるが戦う能力に乏しい人間が手を取り合うことで初めて、物理法則から離れたミラージュに対抗する術とすることができる、ということです。
樹たち「ミラージュマスター」がミラージュと一体となった姿を「カルネージフォーム」と言い、その際手に持っている武器は「カルネージ」と呼びます。
クロムは、戦う際には剣の姿となって樹をサポートします。
織部 つばさ[おりべ つばさ](CV:水瀬 いのり)
本作のメインヒロインです。17歳。
「こけら落とし消失事件」唯一の生存者です。
事件で行方不明になった姉がおり、事件の生存者であることも災いしミラージュたちの世界と現実世界の狭間の世界「イドラスフィア」に連れ去られてしまいますが、その際助けにきた樹と共にマスターとして覚醒。
樹と同じくフォルトナエンタテイメントにスカウトされ、アイドルとして芸能活動をすることになります。
シーダ(CV:早見 沙織)
つばさのミラージュです。職業はペガサスナイト。
FE暗黒竜と光の剣より参戦。
本作でFEシリーズからミラージュとして参戦しているキャラクターは、「戦闘に特化した姿に進化した」とされています。
そのため、シーダはペガサスナイトですが、ペガサスナイトのペガサスの後脚部分がジェット機のようになっているなど、特に騎馬系や飛行系は著しい進化をしていて、かっこいいデザインが多いです。
これは敵ミラージュのデザインでも共通しています。
シーダは槍の姿となり、つばさを見守り助けます。
赤城 斗馬[あかぎ とうま](CV:小野 友樹)
樹たちのクラスメイトです。17歳。
ヒーローに憧れる熱い兄貴分といった性格で、樹たちより先にフォルトナエンタテイメントでヒーローショーのアルバイトや特撮作品のエキストラ役などから芸能活動を始めています。
ミラージュマスターとしては樹たちより先輩で、斗馬がいたからこそ樹とつばさはフォルトナエンタテイメントに所属することになってしまった、とも言えます。
カイン(CV:増田 俊樹)
斗馬のミラージュ。職業はソシアルナイト。
FE暗黒竜と光の剣より参戦。
ソシアルナイトのカインは、馬がバイクになっています。マスターの斗馬は特撮好きで、カインはバイク乗り…思いっきり仮面ライダーを意識していると見て間違いないでしょう。
カインは、槍の姿となり、斗馬と共に戦場を駆け抜けます。
黒乃 霧亜[くろの きりあ](CV:南條 愛乃)
『Kiria』という名義で若者、特に女性から絶大な支持を誇る、クールなトップミュージシャンです。21歳。
フォルトナエンタテイメントに所属していて、「こけら落とし消失事件」の頃にはミラージュマスターとして活動していました
斗馬からしても大先輩にあたります。樹たちに助言や指導をしてくれるありがたい人です。
事件にかなり直接的に関わっているものの、彼女自身の事件の前後のことなどは作中でもほとんど明かされず、意外と謎が多い人物です。
しかし、それが気にならないくらい魅力的なキャラクターとして仕上がっています。
サーリャ(CV:阿久津 加菜)
霧亜のミラージュ。職業はダークマージ。
FE覚醒より参戦。
呪術に長けていて、それゆえかかなり研究熱心なようで、記憶を失っていながらもミラージュに関係した事柄に詳しいです。
FEシリーズでは魔法使いといえば魔道書ですが、霧亜のカルネージフォームでサーリャは杖になります。
弓弦 エレオノーラ[ゆみづる えれおのーら](CV:佐倉 綾音)
フォルトナエンタテイメントに所属している大女優を夢見る金髪美人の16歳。
愛称は「エリー」。口癖は「ハリウッド的」です。
彼女もまた、樹とつばさより先にミラージュマスターとして活動していました。
斗馬と同時期くらいからか、それ以前から活動していたと思われます。
本編が始まった頃は地方に営業に行っていたり、主演のドラマの視聴率が低迷したり、そのドラマの度重なる方向転換により元の要素がなくなっていったりなど、不運体質なエリーですが、それら全てに順応する実力の持ち主でもあります。
16歳にして、美男美女揃いのフォルトナエンタテイメントの中でもトップクラスの美貌の持ち主でもあります。
ヴィオール(CV:小上 裕通)
エリーのミラージュ。職業はアーチャー。
FE覚醒より参戦。
口癖は「貴族的」で、原作準拠です。
エリーとヴィオールはその口癖や、芸能界で大成しようと努力するエリーに対し、ヴィオールはエリーを立派な淑女として社交界デビューさせようとしているなど、衝突することも少なくないですが、そこも含めて良き相棒と言えます。
アーチャーというだけあって、カルネージフォームではたくさんの矢が装飾されたような見た目になり、ヴィオール自身は貴族的に弓の姿で、エリーにハリウッド的な活躍をさせます。
源 まもり[みなもと まもり](CV:福原 香織)
フォルトナエンタテイメントに所属していた11歳の小学生です。
「まもりん」の愛称で、教育テレビの料理番組の看板娘として活躍しています。
しかし自身は歌謡曲を歌うのが好きでCDも出していますが、売り上げが伸び悩んでいることを気にしているようです。
まもりも、本編中にミラージュの起こす事件に巻き込まれてしまいますが、強いパフォーマを持っていたため、ミラージュマスターとして覚醒します。
樹とつばさのミラージュマスターとしての後輩という立場になります。
ドーガ(CV:竹内 良太)
まもりのミラージュ。職業はアーマーナイト。
FE暗黒竜と光の剣より参戦。
元々は、後述するバリィ・グッドマンというキャラクターのミラージュでしたが、強大な敵との戦闘に敗れ、ドーガは行方がわからなくなっていました。
その際、バリィも芸能界から引退しています。
他のミラージュと違い、敵に囚われていたため、最初は敵として出現します。
彼を解放することでまもりがマスターとして戦うようになるというストーリーです。
そのため、幻影異聞録ではアーマーナイト役が女子小学生ということになります。
カルネージフォームでは分厚い鎧をまもりが纏い、ドーガ自身は斧の姿となって戦います。
剣 弥代[つるぎ やしろ](CV:細谷 佳正)
本編中の出来事がきっかけでフォルトナエンタテイメントに移籍してくる、超一流の俳優です。18歳。
「こけら落とし消失事件」で父親を失っていて、犯人への復讐を遂げるため、ミラージュマスターとして独自に事件を追っていました。
その過程において樹たちフォルトナエンタテイメントのミラージュマスターたちと衝突することとなりますが、あるきっかけで移籍し、仲間として共に芸能活動を行っていきます。
芸能人としては超一流でありながらも自己研鑽を怠らず、また父の教えであった「己の芸のみを磨け」という言葉を信念にしていて、仲間意識や絆という言葉を煙たがっているきらいがあり、まさしく「孤高の人」と言えます。
ナバール(CV:子安 武人)
弥代のミラージュ。職業は剣士。
FE暗黒竜と光の剣より参戦。
弥代同様、かなり無口で言葉足らずです。FEシリーズのファン的には剣士といえばナバールというところがあるので、弥代の剣士のような生き様や言動から、ミラージュも剣士であることは必然だと感じられると思います。
当然、ナバールは剣や刀の姿となり戦います。
ナバール自身は剣を構える腕がバネのようになっています。
弥代やナバール周りは、FEシリーズのファンならニヤリとするような小ネタが多いので、本作に触れる際は必見です。
志摩崎 舞子[しまざき まいこ](CV:小清水 亜美)
フォルトナエンタテイメントの女社長です。
元トップグラビアアイドルでもあります。
フォルトナエンタテイメントは、芸能事務所として機能するとともにミラージュマスターやその素質を持っている人を集める目的もある組織です。
ミラージュマスターとは、強いパフォーマ、つまりは表現力に長けた人物にその適性があるため、自然と芸能事務所という形に落ち着いた、といったところでしょう。
個性の強い彼らをまとめる舞子さんもまた非常に個性が強く、普段の軽い口ぶりからは考えられないほど自社のタレントのため、また「こけら落とし消失事件」の真相を追求するために日夜東奔西走しています。
チキ(CV:諸星 すみれ)
FE暗黒竜と光の剣から参戦。
マスターはいません。
「こけら落とし消失事件」の最中、ミラージュたちに襲われそうになっていたつばさを助けています。
そこで舞子さんと出会い、ミラージュの存在を知った舞子さんがフォルトナエンタテイメントを設立するきっかけとなりました。
かなり特殊なミラージュで、樹たちの世界のものに触れることができなかったり、音声合成ソフト「ウタロイド・Tiki」を媒介しパフォーマを集めることでミラージュの姿を保っています。
ゲーム内での役割は、新たな武器やスキルを作成することであるため、とてもお世話になる存在になります。
バリィ・グッドマン(CV:中村 悠一)
フォルトナエンタテイメントに限らずですが、樹たちをレッスンしてくれる凄腕の外国人トレーナーです。
かつては世界的なバンドマンで、バリィ自身はギターを担当していましたが、ドーガの項目で記述した事柄をきっかけに現役を引退して、トレーナーになっています。
本作の登場人物ひいてはフォルトナエンタテイメントに関係している人であるため当然とても個性的で、かなりのアニメオタクとして描かれています。
更にロリコンである面も持ち合わせていて、まもりに対しての造詣の深さは姉御肌のエリーも真っ青になるほどです。
とはいえ、元ミラージュマスターであるが故の過保護や溺愛であるところもあり、まもりを心配したり護りたいと思う気持ちに一切の曇りはありません。
以上、大体のメインのキャラクター紹介でした。
本編を進めていくとサイドストーリーが解放され、より詳しく彼らのことを知ることができます。
サイドストーリーはキャラごとに3つずつあります。
芸能界で羽ばたいていく様を目の当たりにできるものもあれば、一流ならではの悩みを打ち明けられることもあったり、はたまた役作りのためにデートをしたり、限定ドーナツを買いにいったり、カフェでラーメンの食レポをしたり…と、個性豊かなキャラクターたちの個性と向き合えるものが多数用意されていて、彼らへの理解も深まります。
特にインパクトが大きいのは弥代のサイドストーリー1だと思います。
プレイ済みの人からしてみればまぁね、という感じでしょうか笑
続いて、シナリオについてです。
序章と、1章〜6章というチャプター構成になっています。
序章「リインカーネーション」
樹とつばさがミラージュマスターになりフォルトナエンタテイメントに所属するようになるまでが描かれ、RPG的に言うとチュートリアル的なチャプターです。
1章「スタア誕生」
消息不明だったつばさの姉の織部彩羽[おりべあやは]がイドラスフィアで発見され、ミラージュマスターとなったつばさは彩羽を救おうとするも、彩羽はミラージュの器にされていて、つばさに対してのコンプレックスを増幅させられていた…という展開です。
2章「あの子に首ったけ」
無事彩羽を取り戻したつばさたちは、芸能活動の傍ら「こけら落とし消失事件」の犯人の追求とともに、これ以上の被害を出さないようミラージュマスターとしても活動していました。
そんな折、グラビアアイドルたちが次々に行方不明になる事件が発生し、その犯人である人物にミラージュが取り憑いているとしたフォルトナは犯人を探るため動き出します。
犯人である人物を突き止めた樹たちですが、その人物は舞子さんに執着していて、ついに舞子さんをイドラスフィアへ連れ去ってしまう、という展開です。
この章から4章まで、ボスであるミラージュに取り憑かれた事件の犯人がとても色濃くギャグ的な要素が多くなります。
3章「ネクストジェネレーション」
舞子さんを取り戻すことに成功した樹たちはしばしの平穏の中芸能活動に勤しんでいました。
まもりの音楽番組の生出演が決まり、待ちわびたその日に事務所で見守ろうとテレビをつけると、なんとそこにはミラージュに取り憑かれたバリィさんの姿が…という展開。
弥代がチキを訪ねにくるも樹たちを敵対視していて、戦闘になるイベントがあります。負けイベントです。
また、霧亜さんから「(バリィさんがミラージュに取り憑かれている)こんな時になんだけど、バリィのギターの腕は衰えていない」ということも聞けたりします。
4章「ザ・オーディション」
アイドルとして日々成長を遂げるつばさや、連続ドラマの主演を務めることになったエリーなど、フォルトナの若手の成長が目覚ましい頃、つばさに有名な監督が手がける連続ドラマの主演の話が舞い込んでくる。
これまでの事件の数々から、ミラージュを操り人間からパフォーマを集めている黒幕は芸能界でもかなりの大物であると方向性を決め捜査を始めたフォルトナは、つばさが主演をすることになったドラマを放送するテレビ局の社長が変わり、つばさの抜擢が社長直々のものであることを疑ってかかる。
撮影が始まって、あまりに厳しい監督の指導につばさはタジタジであったが、実は監督はミラージュに取り憑かれていたが、監督は更に作品に対して熱を上げていく…という展開です。
4章では、それまでは人間のコンプレックスにつけ込んだり過去に縋る人物に取り憑いていたミラージュが、取り憑いたことで人間をより情熱的にしてしまうというある意味メタ的な展開を楽しむことができます。(本当の意味はミラージュ側も芸能の力を利用しようとしつつあることに樹たちが気がつくまでなのですが)
ボスのミラージュがオカマ言葉の演出家だったり、ミラージュと監督の指示に同じドラマに出演することになっていた弥代がノリノリで参戦してきたりと、ストーリーが終盤に差し掛かる寸前だからこその整合性があるカオスな展開にもなっています。
5章「トゥルー・カラーズ」
演技にかなり難があったつばさ主演のドラマも、監督の熱い指導とエリーの助言のおかげで大成功を収めることとなった。
さらに知名度を上げていくフォルトナの面々は、東京中を舞台にした「エンタキングダム」という、歌、演技、アクション劇などエンターテインメントのテーマパークに参加することになる。
東京中が熱狂の渦に巻き込まれる最中、巨大なイドラスフィアへの入り口が後楽園に現れ…という展開です。
5章をプレイする頃にはサイドストーリーもかなり解放されているため、つばさは大人気アイドル、斗馬は特撮作品の主役、霧亜さんはクールなだけじゃない自己表現、エリーはハリウッドデビュー、まもりは持ち番組での歌がヒットなど、かなり実力をつけてきているので、エンタキングダムでも引っ張りだこになっています。
弥代も加入してくるため、ようやくプレイアブルキャラが全員揃います。
6章「ファイアーエムブレム」
エンタキングダムの真の目的は、黒幕であるミラージュが大量のパフォーマを集め樹たちの世界を破壊しようとしているということを記憶を取り戻したチキから聞かされた樹たちフォルトナエンタテイメントの面々。
それを阻止するため、樹たちの最後の戦いが幕を開ける…という展開です。
めちゃくちゃに端折って紹介していますが、4章の終わりから6章にかけて、FE暗黒竜と光の剣の物語を自分たちで演じることで樹たちの世界で暗黒竜が復活することを阻止できる、という、本編で芸能活動をしてきたことの落とし所となっていたり、樹がロードであることの証明になったりと、熱い展開の応酬です。
幻影異聞録において、芸能活動ということでシナリオが進められていた集大成を最後に見ることができたり、どこまでも設定を活かし切っていてすごいと思いました。
シナリオについては以上になります。
設定、キャラクター、シナリオの全てが上手く合致し、ラストバトルは樹たちが演じていることと戦っていることが一体となっているとも捉えられるバトルになっています。
作中の時系列に直すと、
暗黒竜も神竜もクロムたちの世界の存在で、
暗黒竜は一度クロムたちの世界の英雄に倒されたが、
それを芸能の力を用い復活させた者がいて、英雄たちは倒されてしまい、
暗黒竜と対をなす存在である神竜は、
二度と暗黒竜を復活させないためにその世界から芸能を無くすが、
クロムたちの世界からは争いが絶えることはなくなり、
荒廃した世界にクロムたちは適応してしまい、
戦うための姿に進化した結果自己表現の能力が失われ、
戦うことそのものがクロムたちの世界に広がっていき、
戦うことを終わらせるために神竜は樹たちの世界とクロムたちの世界をつなぐが、
それが利用され樹たちの世界で再び暗黒竜を復活させるための儀式が行われ、
その儀式が成功し暗黒竜が樹たちの世界で復活してしまうが、
暗黒竜を倒した物語を再演し、芸能の力によって暗黒竜を倒す
という流れになっています。
このためにはやはり芸能活動を通し一流の芸能人になることが不可欠となるため、それを見事にパフォーマという形に落とし込んだり、ミラージュが自己表現の力を狙っているという設定なくしては成し得なかったと思います。
本当によくできていました。
これが終わってみて素晴らしいと言う他に何を言うべきか、というくらいには素晴らしかったと思います。
↑暗黒竜を倒してこのテロップが出てきた時の「全てが終わったんだな…」ってなる感じはたまらなかったです笑
一応この後、エンディングを見るための終章「ロング・グッドバイ」があったりしますが割愛しました。
そろそろ総括に入りたいと思います。
買ってみた時はやっている人もあまりいなかったのでTwitterでもフォロワーに「頑張ってね…」みたいな反応をされることもありましたけど、かなり時間はかかったもののプレイしてみれば徹底した拘りと作り込みを感じる良作で、Wii Uがあるならこのゲームをやらない手はないんじゃないかとまで思いました。
前にも後ろにもこればっかり書きますけど、Splatoonには時間を返してほしいですね笑
まぁこれ以上言うと私怨になってしまいますけど…今回はそういう記事ではないのでやめておきましょう。
何より幻影異聞録のすごいなと思ったところなのですが、「ロールプレイングゲーム」にとことん拘っていたところです。
6章の最後、ラスボスと戦うにあたりFE暗黒竜と光の剣を再現することになるのですが、主人公たちがそれぞれ自分たちに該当する英雄たちの「役割」を「演じる」ことで世界が救われるわけです。
RPGを題材に組み込んだRPGだとこんなことができるんだな、といたく感心しました。
暗黒竜とか神竜とか、幻影異聞録的にはネタバレなんですけど、そもそもチキとか、そういうところは暗黒竜と光の剣の基本設定なので、知っているか知っていないかの差になってしまいますけど知っていると幻影異聞録が「ロールプレイングゲーム」というところにそれだけで感心したりできます笑
何より、シミュレーションゲームじゃないのにすごく原典が再現されている気がしたというのがとても燃えました。
ゲームの中でゲームの世界のことが神話のようになっていて、しかもそれを敵も味方も再現して戦わせてみよう、なんてこんなに熱い展開はそうないんじゃないかなと思います笑
キャラクターの魅力も素晴らしかったです。
みんな真剣に生きているし、自分と向き合っているし、ちゃんと成長もします。
超一流と言われている弥代だって、学ぶことはたくさんある、と言っていますし、他の人たちも己を高めることに対して迷いがないし、けど彩羽やバリィさんは時には立ち止まってみる大切さも知っている。
あんまりブログでは言ってないですけど僕はアイカツ!という作品が大好きなんですけど、作中の人物の真剣さや、どんなことからでも成長するきっかけを掴んでいるところなど、近しいものを感じました。
それと、幻影異聞録は芸能人たちの話ということなので、なかなかの数の歌が収録されています。シナリオ中でムービー付きで見られることもある(その方が多いくらい)うえ、どれもすごく良い映像ばかりなので、そこもおすすめできるポイントになりますね。検索すれば多分動画も出てくると思います。
ゲームシステムについてはあまり言っていないですが、ほんとに王道RPGって感じなので今更触れることもないかなと笑
一応かなり独特なセッションというシステムはあります。長く続く連携攻撃くらいの感覚でいればいいかな?
システム的なとっつきやすさもゲームとしての魅力の一つだと思います。
あとはディスクの見た目も良いんですよね!
↑レコードみたいでかなり好きです。
色々な要素がかなり高い次元でまとまった作品だったと言えますので、個人的にはこのゲームを超えるRPG作品は向こうしばらく出ないんじゃないかなとも思えています笑
幻影異聞録♯FE、とてもオススメできるゲームなので、Wii Uが手元にあるなら是非遊んでみてほしいです。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。