バンドマンの彼氏に貢いで捨てられて死んだ女の生まれ変わり

娯楽についての置き場です。カードゲーム(遊戯王)とは分けました。

【レトロゲーム】女神異聞録デビルサバイバー(DS版) 感想戦

お久しぶりです。


レトロゲームをカッコでくくりながら思ったんですけど、もうDSのゲームもレトロゲームと呼んで差し支えない時代になりましたね。悲しいやらそうでないやら。


女神転生シリーズを軸とするSRPG女神異聞録デビルサバイバーを、数年越しに残してあった全ルートを遊び終えたので、プレイしてよかったなと思ったことをつらつらと書いていこうと思います。


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↑ルートクリアとか実績解放でキャラクターが埋まっていくタイプのタイトル画面、揃えたくなって良いですよね。



女神転生シリーズを軸とする…ということは東京が大変なことになるということです。(メガテンシリーズの方にあまり触れていないので勝手なイメージかもしれませんが)


デビサバでは、既に壊滅した東京ではなく、ゲームが開始して悪魔が出現し始めると、山手線内が封鎖され、その内側で徐々に都市機能も人々も崩壊していく様子が描かれます。


山手線内の封鎖期間は7日間、期間中は日本政府は悪魔及び悪魔使いを外に出してはならない…など、封鎖の外と内側の対立、封鎖内部においての悪魔と人間、悪魔使いと一般市民、封鎖を突破しようとする勢力と自衛隊や特殊部隊、天使と悪魔の対立、など、"山手線内の封鎖"と"悪魔の出現"と"天使の存在"、それらに巻き込まれていく人間たち、という状況において考えうる全ての対立構図が詰まっていて、話を進めるたびに悪魔はもちろん人とも戦わないといけなくなっていくという綺麗事の通用しなさも大きな特徴と言ってよいと思います。


このゲームにおいては"悪魔"というファンタジーや聖書の中の存在が、状況的にも、それに起因して物理的にも、とても人間と密着したものとして描かれています。

そのため悪魔という存在の説得力が凄まじく、ゲームで使用できる味方のキャラという要素以上に世界観レベルでもかなり太い軸になっていて、大きな脅威を前に人間は何が出来るのか、といったことに迫っていると捉えることもできます。


とにかく、ゲームを始めて山手線内の封鎖が始まると危機が訪れ続けるといった救いがなさすぎる展開はハマる人にはハマる大きな魅力だと思います。

最終日のルート選択後は、過程に違いはあれど最終的には封鎖の解除に向かっていくストーリーになるものが多いので希望が見えますが、そこに至るまでのストーリーはその手がかりを探す部分以外にあまりにも救いがなく、果ては主要キャラクター同士が殺しあったりします。(これを止める選択肢もあります)

全ての状況が、巻き込まれている人間たちが生き延びるために取った行動の結果として現れてきていて、暗いだけでなく真に迫ってくるところもあり、素晴らしいです。


少しずつ書いていますが、キャラクターごとのルートがあるゲームで、基本的にはルートに向かえるキャラクターに話しかけ続けていけば自然と条件は揃ってくるのですが、少し複雑なフラグのあるキャラクターもいて、ルートの回収のための周回も単なる作業ではないのは良い点でもあり面倒な点でもあると思います。

当然それまでの共通ルートも変わらない…のですが、回収しないといけないフラグが共通ルート内にあることもあるので、ルートを回収する際は調べながらが吉です。

キャラクターの生死やルートに入れるかどうかに関係する選択肢がかなり多いので、選択肢自体に意味がないものが少ないのは非常によいです。



…というわけで、女神異聞録デビルサバイバーをプレイした感想でした。


ずっと1キャラクターのルートだけ見ていなかったことを気にしていて、そのために久しぶりに起動したら思ったよりもルートに入る条件が複雑でだったので2回ほど周回することになりながらストーリーを見返していたら、こんなに重たかったっけ…?となり、悪魔についての設定などもものすごく凝っていて、普通にハマり直したので書き起こしてみたというのが本当のところです。

終盤の方にかなり重要になるバベルの塔の伝承に紐付けたベルの名を冠する悪魔たちの王位争いの設定が、検索しようとして初めてこのゲームの中での設定だということが分かった時はびっくりしました。本当に凝ってる。

暗い世界観のゲームが嫌いでなければ、すごくオススメできるゲームだと思います。



ではまた、何か気が向いた時に書こうと思います。

読んでくださりありがとうございました。